第3回運動連鎖アプローチ協会主催軽井沢合宿レポート

2017年6月16.17日に長野県軽井沢町にて第3回運動連鎖アプローチ協会主宰、パルペーションセミナーを開催致しました。
当日の軽井沢は、梅雨の合間でありましたが、幸い好天に恵まれ、新緑の非常にきれいな初夏の軽井沢となりました。
今回で3回目の軽井沢合宿でありますが、1回目が10月、2回目は7月、そして今回は6月と毎年開催月が替わっています。

講師の小林さんが常々、6月の新緑の時期に合宿を行いたいということをお話ししておりました。何故ならば、6月の軽井沢は夏休み前のまだ観光客も少なく、そして軽井沢では年間を通して最も緑が映えるのがこの6月と言うことですので、ようやく念願かなってこの時期に開催となったわけでありました。
毎年、この軽井沢では「触診」をテーマに合宿を開いております。「触診」は運動連鎖アプローチの最も基本的なテクニックの一つであり、運動連鎖アプローチの治療技術は「触診」ができなければ始まらないというほど大切なテクニックです。
しかし、それほど大事なテクニックにも関わらず、「触診」を集中して学ぶ場所が無いため、3年前から軽井沢でセミナーを開催しているわけであります。
一般的に理学療法士は視覚的な動作分析を行うことが多いと思います。養成校で習う際にはあまり触診の練習は行ってこないのではないでしょうか。もしくは習っても、それはあくまでも解剖学的なランドマークを把握したり、部位の状態を把握するためだけに終始してしまう触り方のみ教わるのではないでしょうか。運動連鎖アプローチⓇの「触診」は組織のランドマークの把握やその部位の状態把握だけでなく、常に他部位との「関係性」を大事にしていきます。よって、患部だけの情報だけでなく、身体全体とその患部の関係がどのようになっているのかと言うことを非常に意識して行っていきます。これは視覚優位に分析を進めることに慣れている人には非常に難しく感じてしまいます。また、「触診」技術はどうしても言語化しづらい特性を持っておりますので、説明が困難であり、一度に多人数に伝えることや、画像や媒体に載せて教えることがしづらいため、実際に研修に来ていただき、感じてもらうことが最も良い方法となります。 

さて、一日目は運動連鎖アプローチインストラクターである、芹澤が「基礎編」を行いました。まずは普段臨床で意識していない、触るということを、しっかりと意識してもらうところから始めていきました。今回の参加者は経験年数が若い方が多かったですが、山本代表や小林さんのセミナーに参加されていた方も多くいたので、基本的な触診は非常に上手に行えていたと思います。しかし、徐々に受動的に触ることから能動的に触る過程に移行するにつれて??が多くなってきます。またさらに被験者の身体を触れていく過程で、その方の身体イメージを把握できたら、その歪んだ身体イメージから正しい身体イメージへ治療方向を導いていくのですが、最終的に運動療法にて完結させるようにするには、まだまだ難しい様子でした。これは講師である私の伝える技術の問題であることは多分にあることも確かであります。 

その後夜には山本代表が登場し、ナイトセミナーと称し「呼吸と胸郭」をテーマにボディワークを紹介して頂きました。胸椎や胸郭だけを動かしていくボディワークはなかなか斬新で、相当細かく自分の身体を意識して動かすよう(もしくは動かさないよう)にしなければならず、受講した私は非常に難しく感じました。胸椎レベルでは交感神経節がありますので、胸椎可動性が出てくるにつれ自律神経が賦活され代謝が活発になります。上手く胸椎運動が誘発できた方は背中がぽかぽかと温かくなる実感が伴います。最近の理学療法業界でも胸郭運動を治療に取り入れていく方が増えています。 

2日目の講師である小林さんは運動連鎖アプローチインストラクターと言うわけではありませんが、山本代表の触診技術(とブログ)に圧倒され、この「触診」の世界にのめり込んでしまい、とうとう自分の地元である長野県で「触診」に特化したセミナーを開催してしまうほどでありました。合宿の懇親会では毎年自作の梅酒・梅酢・ザワークラフトを持ってきてくれ、毎回参加者(と講師)の楽しみでもあります。最近の小林さんは食も大きなテーマだそうで、2日目の講義でも食事指導のお話がありました。

小林さんは「応用編」です。運動連鎖アプローチⓇの「触診」は一度そのテクニックを身につけてしまえば非常に応用範囲の広いテクニックとなります。今回も「触診」を使用して被験者の靴の相性を検証してみたり、また杖などの補助具の適応などを指導するやり方などにも使用するお話がありました。また、一日目の芹澤の「触診」がどちらかと言うと身体表面組織(皮膚・筋膜レベル)に近い部位の触診に対して、小林さんは骨のアライメントを整える方向に「触診」しアプローチいたします。つまり、きちんと骨組みが整えばおのずと正しい身体イメージが形成され、結果的に疼痛が軽減するという方式です。非常に発想はシンプルですが、普通、骨を動かすとなるとある程度、物理的な力を作用させる必要があると考えがちです。しかし、ほとんど圧らしい圧もかけず、皮膚を触れるような圧力で骨を操作していきます。そこにはイメージが非常に重要な作用をしているとのことでした。明確なイメージを持つことでしっかりと目的の部位を動かすことができるそうです。また、やはり「触診」技術の中心である「関係性」を利用すれば隣接骨組織の反応を誘導することにより、身体アライメントの歪みの原因にたどり着くことができるそうです(これを小林さんはリンクを辿ると表現します)。 

以上のように2日間の軽井沢合宿は、あっという間に終わってしまいました。上記の私の報告を読んでもなかなか伝わらないことが多いかと思います。「触診」テクニックは言葉ではほとんど伝えることが難しいと思います。

もしも興味があるかたは、山本代表が開催する運動連鎖道場や小林さんが行っているセミナーなどもあります。また来年にはまた6月に軽井沢にて合宿を行う予定ですので、ぜひ皆さんお越しください。

 

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