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運動連鎖インソールⓇとは
運動連鎖インソールⓇ 作成手順(step1~7)
Step2:足趾パット(感覚入力)
Step3:足部内在筋パット(促通)
Step4:内側縦アーチ(踏まず支え効果)
Step5:立方骨(mobility)
Step6:後足部(alignment)
Step7:靴の補正(姿勢制御調整)
《インソールの波及効果》
- 足のアーチ:例)扁平足
- 膝のアライメント修正
- 重心移動(骨盤)
- 体幹の安定
- 歩容の改善
インソールにてどこまでを網羅するか?足部のアーチをかさ上げしただけでは足部の形は改善したとしても、歩行においては妨げになることもあります。効果をどのレベルにて見るかの視点が大切になってきます。もちろん足を機能的に高めることで、マイナスにはなりませんので何かしらの全身への波及効果はみられます。
足部から上行性に見ていくと以下の1〜5の波及効果が期待できます。
足へのアプローチにて1〜5を満遍なく効果をおよぼし、ロコモーション移動動作を円滑に遂行できるようにできるかがインソールを入れるから療法へと昇華させる肝になってきます。内側縦アーチに身体軸の視点にて入れることで、いわゆる身体に軸が形成されあらゆる動作にプラスに作用してきます。
足趾〜踵は連鎖があり足趾の回旋や感覚入力によって距骨下関節のmobilityが改善します。足から頭頸部への連鎖があるように、足部の長軸にそって足趾の動きや可動性が中足部〜後足部へと連動します。
方法としては一本一本足趾を動かしながら、距骨下関節のmobilityを確認していきます。足趾の機能としては動揺する床面をしっかりと把持することにあります。高齢者になるとこの足趾に過剰に依存していたり、逆に外反母趾などで低下していることも多々あります。
足趾を踏み込み、踏ん張りではなく移動動作に生かしていくためには、立脚期を通してのクリアランスが必要です。つまり掴む動きではなく、支える重心移動のサポートをするということになります。
足趾に対してストレッチや動きを改善することで、足部そのものが使いやすくなり歩きもスムーズになることを体験できると思います。
普段意識しない足趾に対して、感覚入力としてわずかなパッドを挟むだけでも実は相当の影響があることを体験でき、足趾の重要性を再認識することができるでしょう。
母趾内転筋、短母趾屈筋など筋腹にパッドをいれることで筋肉の作用を増強することができます。足部内在筋を高めることによって、骨アライメントを直接矯正しなくても機能的に動けるようになります。
足底腱膜も内外繊維にてtightnessに差があり、このテンションについてもパッドを入れるときに考慮する必要があります。場合によっては足底腱膜の緊張バランスを整えるためのパッドもより有効なことでしょう。
”step1”にて軸に対する内側アーチへのパッドを入れましたが、さらに第二層として内側アーチ部の隙間を埋めていきます。盛り上げるわけではなく埋めることで、足部アーチの物理的な耐久性を高めていきます。
足部は持続的に荷重をくりかえす部位であり、その荷重が積算することでアーチが低下を起こしたりします。よって踏まず支え効果としてのパッドも有効です。
しかしながら物理的に盛り上げるわけではなく、あくまで隙間をサポートするという程度にとどめます。またできるならニュートラルポジションでの隙間を埋めるパッドを第二層に入れて、さらに第三層にてアーチの形状を修正するような意図したパッドを入れることも有効である場合もあります。
立方骨においては母趾球筋を効かせることによって、mobilityの出現とアライメントの修正がおこることを確認します。よって立方骨の下に単に入れるということだけでなく、どのようにアライメントや立方骨と隣接骨との関係性を修正していくかという視点からパッドの形状を決定していきます。
距骨下関節と距腿関節の複合的な内外反が後足部のアライメントとなります。
姿勢制御:前後左右の幅をみながら距骨下関節の特にcalcaneus angleの直立を基本とします。そこで大事なことを踏ませるか、矯正するかになります。内反位にある踵が必ずしも外側へのウェッジにて修正できるわけではありません。あくまで戦略的に連鎖として修正できるかどうかが大切です。
後足部のアプローチとして内外側にウェッジをいれることで前額面の制御をコントロールすることができます。さらに踵への補高などにて矢状面における制御を促すことができます。
理想としては前額面における制御の幅を広げることにより、矢状面への制御に転換できればいいですが、波及効果が得られなければダイレクトに矢状面への効果を期待できるパッドの入れ方に方向性を転換していきます。
靴と原盤のインソールによって当然ストラテジーは影響をうけます。よってインソールにパッドを入れてさらに靴を履くと、それぞれの靴の戦略がミックスされてくることになります。よって最終的には靴のストラテジーを考慮して靴をはいたまたで調整していくことになります。
靴を履いた状態にて評価することで、よりダイレクトに微調整することができるので、仕上げとしては締めになりやすいですね。